皆既月食

10月8日は3年ぶりの皆既月食でした。
皆さん、ご覧になったでしょうか?
TLV一同は新オフィスの窓から観察できましたよ!
(TLVは7月16日に新しい事務所に引っ越しました。)
 
向いのマンションの上に、月が出てくれました。
IMG_8685.jpg
 
 
観察開始頃は、すでに部分月食が進んでいました。
IMG_8652.jpg
 
 
影になった部分は赤く見えます!
IMG_8656.jpg
 
 
↑の部分月食から待つこと15分、ついに皆既月食に!
幻想的な月になりました。
IMG_8679.jpg
 
地球の影に入ったはずなのに、なぜ真っ暗にならないのか?
なぜ赤くなるのか?
不思議です。
調べてみると、大気を通った太陽光はわずかに屈折するため、地球を回り込んで月を照らすのだそう。
そして、散乱しにくい赤い光が届くのだそうで。夕焼けが赤いのと同じでした。
一度地球の大気を通った光が、38万km離れた月を赤く見せているんですね。

月食を見ていると「太陽」と「地球(にいる自分)」と「月」が一直線に並んでいると実感できて、壮大な気分になります。
 
さらに待つこと1時間、地球の影から出て、再び部分月食に。
IMG_8693.jpg
 
 
そして、満月に戻りました。クレーターが美しい。
IMG_8708.jpg
 
余談ですが、新オフィスの裏には焼き肉屋さんがあります。
窓を開けて撮影している間、ずっと焼き肉の良い匂いが・・・。
これから満月を見ると、焼き肉を食べたくなりそうです。

↓焼き肉の匂いが入ってくる窓。ここから撮影しました。
IMG_8715.jpg
 
by まねきねこ

2014年10月09日 10:15

三つ目の生命鎖

最近、ブログの更新が滞っておりますが、みんな元気に業務に励んでいる証拠ですのでご了承ください!

突然ですが、皆さんは「第三の生命鎖」と呼ばれるものが何かわかりますか?
 ※生命活動に極めて重要となる生体高分子のことを生命鎖と呼びます

ちなみに、第一の生命鎖と呼ばれるものは「核酸」です。DNAとかRNAとか言うアレです。


245.png


2003年には人類補完計画・・・じゃなかった、「ヒトゲノム計画」が完了して、全塩基配列も明らかになりました。
その数、30億塩基対以上というからオドロキです!

続いて第二の生命鎖と呼ばれるもの、それは「タンパク質」です。
ゲノム研究の次の段階、すなわち遺伝子の機能・役割を解明することを目的とした「ポストゲノム研究」では、DNA産物であるタンパク質が最初の研究ターゲットになりました。
個人的には「ポスト安倍」が誰なのかも気になるところですが!

さてさて、それでは第三の生命鎖と呼ばれるものは何でしょうか?
答えはこれです!


03.png
(Roseman S J. Biol. Chem. 2001;276:41527-41542)


太陽フレアでしょうか・・・いいえ、違います。
これは細胞表面の「糖鎖」をとらえた電子顕微鏡写真です。黒いモジャモジャっとしたのが「糖鎖」です。
そう、第三の生命鎖とは「糖鎖」のことを指しています。

糖鎖とは、グルコースやガラクトースなどの糖が鎖状に連なった生体高分子のことで、タンパク質や脂質にくっついて生体膜(細胞膜)の表面に存在しています。下の図で言うと、緑色のお団子みたいなのが糖鎖です。


02.jpg
(研究.net、Daniel Chiras “A schematic of the cell” Human biologyより改変)


ポストゲノム研究が進んでいくと、生命活動にはタンパク質だけでなく、糖鎖や脂質、あるいはそれらで構成される生体膜の働きも重要であることが明らかとなってきます。

特に糖鎖は、細胞の分化やガン化、細菌やウイルスの感染、細胞と細胞の情報伝達など、さまざまな生命活動に関わっていることから、次の研究ターゲット、すなわち「第三の生命鎖」と呼ばれるようになりました(新たなポストゲノム研究の始まりです)。
そんな新卒ルーキー的な糖鎖ですが、実は近年、バイオ医薬品のターゲットとしても注目されはじめているようです。

例1)病気の診断に役立つ
糖鎖の面白いところは、細胞を簡単に見分けるための「指標」にもなる点です。
たとえば、CSLEX(シアリルルイスエックス)抗原と呼ばれる糖鎖は、膵ガンなどの異常な細胞表面で特に増加することが知られています。膵ガンは早期発見が難しいガンと言われていますが、コノCSLEX量を調べられるようになったおかげで、早期発見も可能になったそうです。

例2)薬が長く効く
ホルモン製剤の一つであるエリスロポエチン(EPO)は、3本のN結合型糖鎖と1本のO結合型糖鎖を持つタンパク質ですが、人為的に糖鎖の本数を増やして、シアル酸と呼ばれる糖の数を増やしてあげると、肝臓で分解されにくくなる(血中半減期が長くなる)ことが知られています。
つまり、薬を投与する回数が減って、患者の負担を減らすのにも糖鎖が役立っているのですね。

そういえば、アルツハイマー病や筋ジストロフィーなんかにも、糖鎖の異常が関与しているんですって!
近い将来、糖鎖を基盤とした画期的な薬が誕生するかもしれませんね。
第三の生命鎖、今後も目が離せません!

by 麻呂吉(まろきち)

2014年10月03日 17:54

Inside of TLV

久しぶりの更新です。

本日は特別に社内の様子をお見せしましょう!
labo.jpg


・・・倉庫ですか?
いえいえ、弊社の実験撮影ラボです。
ここにギュウ詰めのスタッフが右往左往しています。
揃いも揃ったり、たくさんの顕微鏡。
弊社の映像(YouTube)を例にしながら、将棋のコマになぞらえて紹介しましょう。

【共焦点レーザー顕微鏡】
サイズも値段もMAX!レーザーで蛍光を走査描画します。名実ともに「玉(ぎょく)」です。

【倒立型位相差顕微鏡】
TLVの主戦力。一番よく使う顕微鏡です。頼れる兄貴「飛車(ひしゃ)」ですね。

【倒立型微分干渉顕微鏡】
立体感ある映像を撮りたいときに使う顕微鏡です。解像度も高い!位相差顕微鏡にスワップできます。器用な「角(かく)」でしょうか。

【正立顕微鏡】
旧式の顕微鏡には自由があります。工夫次第で可能性は無限大。歴史と経験を積んだ実力者「金(きん)」かな。

【蛍光顕微鏡】
旧くからある、蛍光をみる顕微鏡です。共焦点レーザー顕微鏡に役割を奪われそうですが、使い方次第でまだまだ役立ちます。渋い!「銀(ぎん)」。

【実体顕微鏡】
顕微手術や観察など、汎用性の高い顕微鏡です。
ときには撮影用としても使います。縁の下の力持ち、と金(ときん)にも成る「歩(ふ)」でしょうね。

【蛍光実体顕微鏡】
実体顕微鏡に蛍光装置が組み合わさった特殊な顕微鏡。
高倍率ズームで個体から細胞まで。切れ味するどい変化球。変わり種の「桂馬(けいま)」。

laboname.jpg

揃いも揃ったり、10台ずらり。
大型の顕微鏡がこの密度で全機稼働しているラボは珍しいでしょう。
そういえば、香車がありませんね。
次に現れるのはどんな顕微鏡でしょう。飛び道具ですか?

サーモス

2014年06月05日 17:19

晩夏の空

近頃は夏の気配も薄らいで、空の様子が変わってきました。

ふと見上げると、青空に不思議な雲。
TLVの上空を通るように、帯状の雲がずーっと続いています。
clouds01.jpg


これは珍しいカタチ。
Webで調べてみると、良く似た形の「環八雲」というのを見つけました。
環状八号線に沿って帯状の雲が現れるのだそうです。

***Wikipediaより引用***
ヒートアイランド現象により東京都心の温度が周囲に比べて高くなり、そこに相模湾と東京湾からそれぞれ吹き込む海風が大田区・世田谷区の東京都区内の西側を走る環状八号線付近で収束して上昇気流ができることが原因とされる。さらに、環八上空では自動車の排気ガスによる汚染物質が多く存在し、これが核となって雲が発生しやすくなっているとされる。
***引用ここまで***

なるほど。
しかし、朝霞市は環八から離れている。
さてさて。この雲の正体はいかに。

まず、地図と写真を重ねてみました。
目印としたのは、送電鉄塔です。
塔MAP(tower.30maps.com)さんの地図情報を頼りました。
さらに、雲の帯も重ねます。TLVのやや西側から笹目線24号鉄塔の上空を通っているようです。
map02.jpg

map03.jpg


んんん?
環八からずいぶん離れているし、角度がほとんど直角。
これは環八雲ではない、という事かな?
いやいや、まてよ。
説明文には、「相模湾と東京湾から吹き込む海風」とあった。
静止画をにらんでいるだけでは、分かるものも分からないだろう。
ここはひとつ、雲の動きを見なくては!

ということで、インターバル6秒のタイムラプス動画をどうぞ。
動画の10秒が、実際の30分です。


おおお。
雲は、奥から手前に向かって流れている。つまり南から北へ。


地図をもっとひろげてみると、なんだか答えが見えてきた。
map04.jpg

環八は、その名のとおり環状です。
練馬の南側で大きくカーブし、杉並・世田谷エリアでは南北の直線状になります。
ここは、屈指の渋滞ゾーン。非常に交通量が多いのです。
このエリアで相模湾・東京湾からの海風がぶつかったとき、その境界にできた雲が下流に伸びて行くことは想像に難くありません。
そして、その延長線上に、ちょうど朝霞市があるのです。
つまり!
今回の雲は、環八雲がず~っと伸びてきたもの、ということではないでしょうか。
ずいぶん遠くまで伸びてくるんですね。直線距離で10km強。
ダイナミックな現象を楽しみましたが、その原因がヒートアイランド&排ガスにあると思うと、なんだか心地よくありませんね。

やがて、帯状の雲は散ってしまいました。
夕方になって、海風が止んだのでしょう。
何気ない風景の中にも、色々なことが起きています。

サーモス

2013年09月19日 21:50

森の散策その後

命をつなぐ生き物のお話のつづき、以前に報告したタカの営巣の顛末です。
今年の繁殖は途中で中断、失敗でした。
もう2ヶ月近くも前の話になりますが、そろそろヒナも大きくなっただろうと様子を観に行くと、巣の中は空っぽ。巣立つにはまだ早く、何か事故が起った気配でした。仲間の話では一週間前までヒナの姿があったということで他のタカに襲われたのでは?ということでしたが、結局原因は不明のまま。
この地で繁殖活動を10年以上に渡って観てきましたが、一羽も巣立てずに失敗に終わったのは初めてのことです。いつもなら巣立った幼鳥が親と一緒に上空を旋回する時期なのに、何とも寂しい気持ちです。このタカ、毎年春に南方から渡って来て日本で子育てをし、秋には越冬のために集団で海を渡っていくことで知られているタカです。結構ヒトの農耕活動に頼って子育てしており、近年では繁殖地の環境変化に加え、越冬地の環境破壊が進み、数の減少が心配されている種です。埼玉の平地ではほとんど姿がみられなくなって、この地は貴重な繁殖地だったのです。来年もこの地に来て命をつないでくれるだろうか?途切れてしまわないだろうか心配になります。
by (ToT)/
%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B0_%E5%91%BD%E3%82%92%E3%81%A4%E3%81%AA%E3%81%90%E7%94%9F%E3%81%8D%E7%89%A9%E3%81%AE%E3%81%8A%E8%A9%B1%E5%86%99%E7%9C%9F.jpg
空っぽの巣

2013年08月23日 20:43

ちゃんぽん発祥の店

最近は地方ロケに行っても日帰りばかりなのですが、なんと長崎に二泊する機会がありました!
日中の空いた時間に現地スタッフの方がちゃんぽん発祥の店「四海楼」に連れて行ってくれました。老舗の古い店かと思いきや、大きなビルにびっくり。店内もオーシャンビューで眺めもよし。

image-4.jpegimage-2.jpeg

注文したのはこちら。ドンブリですが中身はちゃんぽんです。昔はチャンポンの出前があったそうでその当時の器がこのドンブリだとか。

image-1.jpegimage-5.jpeg
image.jpeg

下の写真はディレクターが注文した普通のチャンポン。ちょっと大きめで錦糸卵がのってます。
明治の頃、中華料理店の中国人オーナーが中国からの留学生の食生活の悪さをみかねて作ったまかない料理がちゃんぽんだったそうです。ちなみに皿うどんも、ちゃんぽんのバリエーションとして同様にここで作られたようです。
味はというと、面はやわらかめでしょうか。スープは魚介風味でクラムチャウダーのようなまろやかさがあり飲み干してしまいました。おいしくいただきましたが、チャンポンの味の違いはわかってないとおもいます。。。
そのあと、地元の人に「一番おいしいのはリンガーだな。」と言われました。リンガー??あのリンガーハット!長崎生まれのお店ですからそうかもしれません。確かに四海楼は観光客が多かった。
ところでリンガーハットの名前の由来は、長崎で貿易商を営んでいたフレデリック・リンガーというイギリス商人の名前からとったそうです。RingerHutはリンガーさんの小さな小屋という意味で、グラバー邸のそばにリンガー邸が実際に建っています。
さらに驚いたことにリンガーさんの父方の兄がシドニー・リンガーといって、今も多くの医療現場で使われているリンゲル液の生みの親であることを知りました!日本の医学はドイツから学ぶ傾向があったためリンガーをリンゲルと読んだようです。
話はどんどんそれてしまいましたが。。

image-11.jpg

食事の後は大浦天主堂、グラバー邸、出島とまわりましたが、その日は30度を超す暑さで汗だくに。
撮影も控えていたのでホテルに戻りました。本当は007スカイフォールのロケ地になった軍艦島が見たかったのですが、それはまたの機会に。

by 青嵐

2013年07月30日 14:26

トリックアート?

さきごろTLVでは、「錯視」でひと盛り上がり。
目の錯覚で不思議な模様や色が見えたりする、アレです。

お中元に頂いた美味しい高級ビールを堪能しながら、前回も紹介した「講談社の動く図鑑MOVE人体のふしぎ」付属のDVDを皆で見ていたら、その中に錯視ムービーがありました。
クルクル回る人のシルエットが、どっちに回って見える?というものです。

YouTubeで同じ動画を見つけたので、紹介しておきます。


これをみて、まずは全員「反時計」と言いました。

しばらくすると、「あっ、時計回りになった」と言い出す人が現れました。
そのうち「俺も時計回りになった」という声が、ちらほら。

さっさと「反時計」から抜けた人たちは、
「ちょっと視線外すと良いっすよ」
「じーっと見てると来ますよ」
なんて余裕の態度。

一方、いくら見ても反時計にしか見えない人たちは、全く抜け出せそうにない。
ついには、DVDを止めてネットの動画をエンドレスで流しはじめる始末。

そろそろダメかな、と諦めかけた、その時、
「あ!!!見えた!!」
ラスト2人が奇跡の同着ゴールを果たしたのでした。

ダンサースピン、という有名な動画だそうですね。
とても不思議な映像ですが、なにより不思議なのは「最初みんな反時計に見えた」こと。
なぜでしょう。回っているものは反時計、という固定観念でも刷り込まれているのでしょうか。
…南半球の人は逆だったりして?


顕微鏡を見ているときにも、無いものが見えたりします。
雲が細胞に見える。
細胞の核仁が、ほほえんでいるように見える。
冬の梢はカビの菌糸。
水たまりの形が細菌に。
コンクリートのクラックはマイコプラズマに。


こうなると錯覚ではなくて、「焼き付き」です。
「顕微鏡を見るときは、目に力を入れず遠くを見るように」なんて昔学校で教わった気もしますが、とんでもない。
目をこらして撮影ポイントをさがし、ピントを追い込みます。
寝不足のときは視覚が混乱して酔うことも。
とっても目を酷使する仕事です。

サーモス

2013年07月23日 19:41

動く図鑑

講談社からDVD付きの図鑑「人体のふしぎ」が発売されています。

jinntai1.JPG

ヒトの体の仕組みが解説されている、名の通りの図鑑です。
値段¥1900の割にかなりボリュームがあり、カラフルなイラストが満載です。

jinntai4.JPG

jinntai6.JPG

なかなか読み応えがあります。


jinntai2.JPG

DVDには過去のNHKの映像が収載されています。
昔懐かしいNHKの驚異の小宇宙「人体」の映像も。
顕微鏡映像もいくつかありました。

おっと、このページ、真ん中をよく見てみると、、、

jinntai8.JPG

タイムラプスビジョンの文字が!

そうです。
このDVDにはタイムラプスビジョンの映像が提供されています。
世の中のより多くの人に顕微鏡映像を見てもらえることを願っています。

by とんとん

2013年07月05日 20:18

プラズマ・ストリーム

こんにちは。サーモスです。

熱帯魚を飼いはじめました。
ネットオークションで買った初心者用水草セットも入れています。
便利なことに、水草が郵送で届きます。

購入した水草の中に、アナカリスというのがありました。
「簡単にスクスク増える」との事。
%E3%82%AA%E3%82%AA%E3%82%AB%E3%83%8A%E3%83%80%E3%83%A2.jpg
これって、なんか見たことある・・・金魚藻?オオカナダモ?

調べてみると、やっぱりアナカリスというのは、オオカナダモの別名でした。
Wikipediaには「大カナダ藻、学名egeria densa」とあります。
英名はBrazilian Waterweed 。んんん?ブラジリアン?
カナディアンじゃないの?五大湖北岸にモサモサ生えているものと思っていましたが?

どうやら、アマゾン原産のegeria densaがいつしか研究用として持ち出され、やがて日本にも北米経由で輸入された、という経緯だそうです。
初輸入は大正時代。
「原産地」よりも「買ったとこ」で名前を付けたんですね。
ちなみに、アナカリス(Anacharis)という名は、旧い属名だそうです。

さて、素性が分かったところで。
オオカナダモといえば、原形質流動。そして会社には顕微鏡とカメラがある。
スライドガラスに葉をはさみ、乾燥しないように封じて、撮ってみました。
(音が出ます)

予想よりもずっと流れが速い。
顕微鏡の強いライトが当たっていると、いっそう動きが活発になります。
この流動力がアクチンとミオシンによると証明されたのは、1994年。わりと最近。

オオカナダモ=アナカリスには、和名「ツマナシモ」という呼び名もあります。
なんと日本のオオカナダモはすべて雄花で、雌花が1本も無いのだとか。だから、妻無し藻・・・。
不思議だけど、寂しい。

2013年06月11日 21:00

レイ・ハリーハウゼン追悼

少し遅れた訃報でした。

「2013年5月7日 レイ・ハリーハウゼン死去」

50〜70年代に活躍したアメリカを代表する特撮映画の巨匠。
ストップモーション・アニメを駆使し、様々な恐竜やモンスターのパペットに命を吹き込む。
「シンドバッド」シリーズのサイクロプスやカーリー像と戦うシーンなど、
その映像を目にした事のある人は多いのではないでしょうか。

わたしも子供の頃には、「タイタンの戦い」の巨大なタロス像が動く姿を観て、
当時観ていたテレビの戦隊ものとは違うものを感じ、
生命力あふれた映像にワクワクしていました。

彼の礎があってこそ、今のVFXやCGの技術があるのだと思います。
偉業をなしてきた人がリアルタイムにいなくなってしまうのは、
なんだか自分の一部にも穴が空いてしまうような寂しい感覚があります。

ご冥福を。

Ray_Harryhausen.jpg
by バロ

2013年06月04日 12:17

背筋ゾクゾク

やっと暖かくなったと思ったら、暖かいを通り越して一気に暑くなってしまいました。

明るい日射しのもとで群れる子どもたちを発見。
日向ぼっこ?
P1000412.JPG
きゃー。
背筋がゾクゾク!
これはチャドクガの幼虫らしいです。
毒があるので、要注意!!

上の写真の2時間後再び同じ場所を通りかかってみると、葉っぱがなくなってました。
↓↓↓
P1000413.JPG
左の小規模な塊が2時間前まで大集合してた葉っぱです。
日向ぼっこじゃなく、お食事中でしたね。
一枚食べ終わって別の葉(右下)に移動したみたいです。
そっちの葉の方に回り込んでみると、やっぱり並んでます。
↓↓↓
P1000414.JPG

何故みんなで一枚の葉に並ぶのでしょう。
一匹でいるより天敵に狙われにくいのでしょうか。
それにどうやってこんなにきちんと整列するんでしょう。
タイムラプス撮影してみたくなりました。

ちなみに動画も撮ってみました。
動いてます。
ゾクゾク倍増。
↓↓↓

by まねきねこ

2013年05月21日 20:41

森の散策

ゴールデウィーク前半、遠出はせずに近所の森など散策しました。
この時期は一斉に活動を始める生命の息吹きが感じられて、大好きな季節です。
生き物が一年単位で命をつないでいる事を改めて実感させられる時期でもあります。
森では今年もはるばる南の国から戻って来た鳥が子育てを始めているころに出くわす事ができました。
毎年繰り返される光景ですが、今年がダメなら来年まで一年待たなければなりません。
途中で何かあれば、これで途切れてしまうかもしれないのです。
そんな事を考えると今年も繁殖がうまく行って欲しいと願わずにはいられません。
それにしても、何に突き動かされてここまで一心不乱になれるのでしょうね。
細胞の活動として説明される日が来るのかもしれません。
IMG_1022_ver2.JPG
枝を積んだ巣のうえで、抱卵するタカ。
見えますか?
IMG_1008.JPG
腰を上げたところを角度を変えてもう一つ。
by (ToT)/

2013年05月01日 09:33

顕微鏡撮影について 〜その5〜

以前タイムラプス撮影をすると顕微鏡を覗いているだけでは見えない現象が見えてくる!ということを書きましたが、インターバルの違いで何が見えてくるのか。実際に見てみましょう。

これは血管の流れをリアルタイムで見た映像です。

赤血球はすごい速さで流れているので見えません。が、血管壁に接着して転がっている白血球を観察できます。

次の映像は2秒に1フレームのタイムラプス撮影をした血流です。
45分間の現象を45秒に縮めて見ていることになります。

上記の映像で血管壁を転がっていた白血球ですが、この映像では止まっている白血球も見られます。くっついたまま小さくなってやがて消えてしまいます。いたるところで白血球が消えていく現象をみることができます。これらの白血球はどこに行ってしまったのか?

顕微鏡の倍率を下げて広い視野を見てみます。
この映像は10秒に1フレームのタイムラプス撮影で、およそ3時間40分間の現象を44秒に縮めた映像です。

実は血管内にいた白血球は血管壁を通り抜けて血管の外に出ていました。目的の場所まで泳いで?這って?行き、やがて集積していきます。これは体内の異物を白血球が感知し、その処理を行う免疫反応で白血球の遊走という現象です。

このようにタイムラプス撮影することで長時間の間に起こっているいろんな現象を短い時間でわかりやすく見ることができるんです。
こうした撮影にはまず観察して何が起こっているのか知ることが大事です。逆にタイムラプス撮影をすることで発見する現象もあります。
思いもよらない現象を捉えたりするとミクロの世界の奥深さを改めて実感します。顕微鏡撮影の醍醐味です。

by 青嵐

2013年04月22日 20:43

音をみる

サーモスです。好きな言葉は"Sense of Wonder"。
不思議だなぁと思う心。試してみたくなる好奇心。いつも新しい経験を。

TLVには顕微鏡がズラリ。
顕微鏡は、空間分解能を上げる道具です。
もうひとつ、時間分解能を上げる道具もあります。それがHighSpeedカメラ。
時間と空間の両方を拡大すると見えてくるWonderを探してみました。

earphone.JPG
これは、ごく普通のイヤホン。
表のカバーを外してみると、薄い透明な膜が見えます。

さっそく手持ちのiPodにつないでみました。
「音が出る」ということは、空気が波立つ、ということ。
イヤホンはどうやって波を起こすのか、顕微鏡にハイスピードカメラをセットして、撮影してみます。

音源はベートーベンの「運命」。ジャ、ジャ、ジャ、ジャ~ンの部分です。
中央のリングが激しく上下に振動して、透明な膜がゆさぶられているのが見えます。
これが空気を波立たせて、音を生み出しています。
たった1枚の小さな薄い膜がオーケストラの音を響かせるなんて、不思議な道具。

さて、音には高い音と低い音があります。
これを、周波数が高い(低い)という言い方をします。
周波数はHz(ヘルツ)という単位をつかって、1秒間の振動回数を表します。
たとえば、1kHzの音は、1秒間に1000回の振動です。
1kHz音は最も基準となる音で、テレビで聞くことも多い、いわゆる「ピー音」です。

基準の音が1kHz程度なら、1秒間に1000コマ以上撮影できるHighSpeedカメラを使えば、音の違いまで見比べられそう。
たとえば、男性の低い声と、女性の高い声では、イヤホンの動きが違うのでは?
やってみました。

上段は、マライア・キャリーのemotionsから、高音で歌い上げるところを。
下段は、ダントツ低音ボイス、福山雅治のSquallから、冒頭歌い出しを。

やってみると面白いこと、まだまだ沢山ありそうです。

2013年04月15日 13:07

花見

TLVのある朝霞には黒目川という川があります。
この川沿いには桜が植えられていて、ちょっとした花見の名所となっています。
屋台も出てます。
DSC_0016_1.jpg

桜の隣は畑になっていて、菜の花が満開です。
DSC_0014_1.jpg
桜のピンクと菜の花の黄色がきれいです。
曇り空なのが残念。。。
先週寒かったお陰で、今年は1週間以上桜の見頃が続きました。

朝霞にはまだまだ畑や自然が残っていてなかなか良いところです。
その一方で、朝霞は東上線と副都心線、東急東横線が乗り入れをしているので、朝霞から横浜元町中華街まで電車1本で行けてしまう場所なのです。
有楽町線ともつながっていて、交通はなかなか便利です。
来年の花見は是非黒目川へ!

by とんとん

2013年04月02日 11:28

花粉日和は続く

暖かい日が続くようになりました。
春本番。
そして、花粉も本番。
花粉症には辛い季節ですねー。

タイムラプスビジョンのストック映像には花粉もありますよ。
飛散の様子は見てるだけでくしゃみが出そうです!

こうやって飛び散った花粉が鼻の中に入ると、鼻の水分でパカッと割れます。

本来は、めしべにくっついて、花粉の中の核から花粉管を延ばし、受精するための現象です。
(中学校で習ったような気がする。)
しかし、私の鼻の中に入ると、花粉の外側のアレルゲンに加え、内側のアレルゲンまで放出されて、くしゃみの原因になるのです!
花粉も心外でしょうが、私にとってもいい迷惑。
花粉を出さないスギが開発されているそうですが、早く広まってほしいです。
 
by まねきねこ

2013年03月22日 20:32

顕微鏡映像について 〜その4〜

写真や映画は「光と影の芸術」といわれるほど照明は重要なファクターですよね。
ハイキーライティングやローキーライティングなど、照明によって表現された映像は台詞以上に感情移入してしまうということが多々あります。

そこで顕微鏡ですが、顕微鏡映像にもいろんな照明方法があります。
同じ細胞を照明方法の違う顕微鏡で見ていきましょう。


isousa.jpg
位相差顕微鏡
屈折率の差を明暗の差にしてコントラストのある像にしています。
細胞内の核や微小器官などがよく見えるので、TLVでも多用している顕微鏡です。


meisiya.jpg
明視野顕微鏡
これは試料に均等に光をあてただけの顕微鏡です。無色透明な細胞はやっぱり無色透明に見えます。
この顕微鏡はおもに染色した固定標本などをみるのに適しています。


DIC.jpg
微分干渉顕微鏡
こちらも屈折率の差を利用していますが、偏光によって白黒の陰影のある像を作ります。
陰影がつくことで立体感のある細胞が見えてきます。


ansiya.jpg
暗視野顕微鏡
背景が暗く、試料の後ろ斜めから試料にだけ照明があたっています。イメージとしてはスポットライトみたいなものでしょうか。
細胞が透明感のある幻想的な像に見えます。


同じ細胞でも見え方が全然違ってきますよね。
顕微鏡映像では、実験内容によって何を観察するか(何を見たいか)で照明法(顕微鏡の種類)はほぼ決まってしまうと言ってもいいかもしれません。
でも、なかには演出家に「こんなイメージが欲しいんだよ〜」とストーリーにあわせた映像を要求されることもあるので、そんな時はいろんな照明を試して撮影設計することもあり、カメラマンの腕の見せ所でもあります。

by 青嵐

2013年03月08日 09:55

初・すっぽん!

こんにちは技男です。
実は、人生初のすっぽん料理を堪能して来ました。押上にある「すっぽんふぐ料理 東京向島 平岡」という
お店です。
これから、彼女を食します。南無~。
suppon01.jpg
というのは冗談で、これは食事後にお店の人に見せていただいたスッポンです。

すっぽん料理のメインが、この「すっぽん鍋」です。
食べるというより、すっぽんのエキスが入ったスープを飲む、という感覚です。
とてもあっさりしていて上品で、何杯でも飲める感じです。
もちろん、すっぽんの肉(これは足)も入っています。
suppon02.jpg
suppon03.jpg
そして、すっぽん料理に付き物なのが、すっぽんの生き血。
suppon04.jpg
いやー、やっぱり飲むんすか(^_^;)と思ったら、何とりんごジュースで割ってあるから
飲みやすい。というか、ほとんどジュースでした。私には物足りん┐(´д`)┌
suppon05.jpg
その代わりと言ってはなんだが、すっぽんの肝(たまご付き)は濃厚でした。
シメは言うまでもなく雑炊(写真撮るの忘れたm(_ _)m)です。

すっぽんの効果といえば、美容と次滋養強壮らしいのだが、
たぶん1回食したぐらいでは自覚できないのかと。。。
でも、とっても美味だったのは確かです。

すっぽんによって高まったこの精力は、どこにぶつければいいのでしょうか?
悶々、、、、もちろん仕事ですね。

ではまた。

2013年03月04日 19:07

はじまりのはじまり。

こんにちは。TLV新人のバロです。初ブログ投稿です。
今回は、はじめてということもあって、自己紹介的に自分のルーツ、
映像制作をはじめるきっかけになったリスペクト作家を紹介します。

ヤン・シュヴァンクマイエル。という人をご存知でしょうか。

JanSvankmajer.jpg

チェコ出身の芸術家・映像作家。最近では、『サヴァイヴィング・ライフ』という映画が日本でも公開されました。
ものを動かしながら静止画撮影し、それを連続再生することで動いているように見せる
ストップモーション・アニメーションの技術でたくさんの映像作品を世に残しています。
そう。TLVで行うタイムラプスの撮影技法と原理は似ています。

・・・シュール!!
制作される作品全般に少しブラックな印象がありますが、映像から伝わってくるメッセージと異質な世界観・空気感のインパクトは強く、
CGを使わず、アナログ的手法ですべてを捉える表現には、CG映像にはないリアリティと迫力があります。

彼に出会ったのは、まだVHSテープが主流だった頃、
短編集がおさめられたVHSテープを友達から借り、何度も繰り返し観てました。
今でも彼の映像を観ると、そのころのノスタルジーな記憶とともに、当時の衝撃的感覚も蘇ります。
また、時をつなげ作品を作り上げていく意味で、分野は違えど同じような映像制作の現場にいることに、感慨深いものを感じます。

春もそこまで来ていて、世の中は新しいスタートの時期。
自分も初心を振り返るつもりで、また彼の作品を観てみようかなと思っています。

byバロ

2013年02月22日 17:23

リニアモーターカー

2027年に東京と名古屋の間で開業が予定されているリニアモーターカー。
中央新幹線と言うそうです。
静かで乗り心地が良いらしく。早く乗ってみたいです。

実は、リニアモーターカーはすでに日本で開業されていることをご存知でしたでしょうか。
リニモです。
愛知県の藤が丘駅と八草駅間を走っています。
愛知万博の時に出来たそうですが知りませんでした。

linimo1.jpg

藤が丘へ行ったのでリニモを見てみようと思い、
駅員さんに写真を撮りたいと言ったら、入場料も無しで通してくれました。

linimo2.JPG

しかし、、、地下ホームの上ホームドアがあり、、、全景が見えず。。。

linimo3.jpg

レールは平らでした。
残念ながら浮いている様子はわからず。。。
このあと電車は静かに発進していきました。

しかも時間がなくて乗り心地を試すことができませんでした。
次回は必ずやリニアモーターカーに乗ってみたいと思います!

by とんとん

2013年02月18日 11:44