葉緑体と光合成

そろそろ紅葉の季節が近づいてきました。
葉っぱはどうやって色づくのかというと、葉緑体の中の緑の色素クロロフィルが減って、
入れ替わりに葉に蓄積した糖から他の色(赤や黄色)の色素が作られるため。

ということで、葉緑体を観察。
葉っぱをうす~く切って、顕微鏡で見ると、楕円の緑のつぶつぶが見えます。
これが葉緑体。
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(ちなみに、これは常緑樹の葉っぱなので、紅葉しません。)
 
この葉緑体で光合成が行なわれています。
小さな粒の中に、人には作れないすごい仕組みが詰まっているんだなあと思うと、じーん。。。

そう、人には作れない。
技術は進歩しているのに、植物並みに太陽光を利用するシステムがなかなか出来ないのはなぜだろう。
と思っていたら、昨年、岡山大学の研究で光合成の酸素発生反応の核となる酵素の構造が解明されたと発表されました。
(Nature URL=http://www.nature.com/nature/journal/vaop/ncurrent/full/nature09913.html)
200年謎だったそう。
光合成は小学校でも習うくらいだから、すっかり解明されているのかと思ったら、意外な事にまだまだ謎が多かった。
 
この解明が太陽光から効率的にクリーンなエネルギーを取り出すことに繋がるよう研究が進められています。
期待大。

by まねきねこ

2012年10月29日 21:38

がん細胞の動きに注目しています。

がん細胞は細胞膜を激しく動かす事を見出し、昨年(2011年)のアメリカ細胞生物学会(ASCB)の映像コンテストで一等賞を頂きましたが、その続きです。ある条件ではがん細胞は膜をヒラつかせるだけではなく、移動して這い回ることを見出しました。細胞膜の動きはがんの悪性度と関係しているに違いないと感じていましたが、タイムラプス撮影で実際に動き回る細胞を観ていると、まさに浸潤、転移という悪性がんの特徴が現れているように感じます。後日改めて映像を紹介しますね。
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Cancer Dance (2011年ASCB CellDance映像コンテスト First Place受賞)

by (ToT)/

2012年10月22日 22:16

顕微鏡撮影について ~その2~

顕微鏡撮影の機材もだいぶ様変わりしました。フィルムカメラからアナログビデオカメラ、そして現在ではデジタルビデオカメラです。一眼レフで動画まで撮れるようになりました!一昔前では考えられないような撮影技術の進歩です。

ちょっとフィルムで顕微鏡撮影していたころの話を。タイムラプス撮影に使っていたのは16mm、あるいは35mmの100か200フィートフィルムを使っていました。16mmと35mmでは1フレームの大きさが違うので当然同じフィート数のフィルムでも撮影できる時間は違います。
フィルムはビデオと違い、通常は1秒、24フレームです。16mmフィルムの場合、1フィートは40フレーム、200フィートフィルムで撮影できる時間は約5分30秒です。これが35mmフィルムになると1フィート16フレーム、200フィートで約2分13秒の撮影が可能です。
まだ助手だったとき、カメラマンが撮影の前に「インタバール20秒で10時間撮影したら何秒のカットで、何フィートだ?」みたいなことを聞いてきます。助手はすぐさま答えなきゃいけないのですが、計算の苦手な自分はなかなか答えられず「日が暮れるぞ!」と怒られたものです。。。カメラマンは大抵わかって聞いてるんですけどね。

話はそれましたが、1回のフィルム装填で撮れるのは数カットです。撮済みフィルムを現像場に出して翌日あがったラッシュを映写機にかけて見るまではOKかNGかもわからない。そんな手間と時間のかかる撮影をしていたなんて今では考えられません。
確かに撮影機材は昔に比べて便利になりました。記録メディアも今は何時間でも撮影できるし、撮影したものもすぐに動画にして確認できます。だからといってなんでも撮影しておけばいいということにはなりません。フィルムの時代にあたりまえにあった1カットに懸ける気持ちはどんなに機材が便利になっても忘れてはいけません。それがなくなったらカメラマンではなくなってしまいます。

by 青嵐

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2012年10月12日 16:10

自分観察

顕微鏡で見る生体の映像、いつもは自分の体を見ているわけではありません。
しかし、もちろん私たちの体にも同じ構造、動きがあり、同じような現象が起こっています。
普段は自分の体を作る細胞や微小な構造なんて考えもしないのではないでしょうか。
そこでちょっと自分の体を顕微鏡で見てみました。

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これは指先の皮下にある毛細血管です。
U字型の血管がいくつも並んでいます。
赤血球は見えませんが、白血球が通ると白く抜けるので血液が流れていることがわかります。
こうして見ると自分の体にもミクロの世界があることを実感します。
メートルの世界の自分はマイクロメートルの世界の自分から成り立っているんだなぁ。

by とんとん

2012年10月03日 18:39