ninja

ninjaとはHDMI対応のポータブルレコーダーの名前です。
海外製なのでこのようなネーミングになっているのでしょうか。ちなみにSDI対応機種はsamuraiです。。。忍者、侍は外国ではカッコイイものの定番なのでしょうね。
名前はさておき、中身もなかなかの優れものです。
ninja.JPG

HDVカムコーダーからのHDMI出力をApple ProResでHDDまたはSSDに収録します。
テープをキャプチャーすることなく、HDDあるいはSSDを直接PCにつないでデーターを取り込めます。
結構キャプチャーは収録した分の時間もかかるし手間のかかる作業でしたが、効率UPです!
ムービーファイルはApple ProResなのでfinal cutユーザーにとってはGood。
あとはなんといってもお値段が手頃なのが魅力です。

とはいっても「もうちょとここが…」という点もあります。

日時の設定がバッテリーをはずすとリセットされてしまいます。
撮影ごとに設定するのは手間です…

1カットごとに収録したファイルはtakeというフォルダーに1カットごと入ってしまいます。
編集ソフトに読み込むときに一気に読み込みたいのですが…

タッチパネルの反応が若干悪い…
ズームリモコンでRECするようにしたら解消されました。

約1年間くらい使用しましたがSSDのほうがHDDよりも安定しています。
HDD収録で録画されずにninjaがフリーズしていることがありました!
テープでも同録しているので助かりましたが…

モニターアウトの出力がない!これが一番ネックでした…
ところが最近ninja2が発売されて、それにはHDMI出力がついています。
買いたい時には無くて、買った後に改善されたものが発売されるというのは、こうした機材の常ですね。
購入したいと思った時のタイミングがあわなかったということで、しょうがないです…

と、まぁ悪い面のほうもたくさん出てきましたが、しばらくはninjaとつきあっていきます!


by 青嵐

2012年11月26日 12:57

「患者を殺すのは医者だ!」悲劇の医師ゼンメルワイス

こんにちは。技男です。

そろそろインフルエンザの季節になって来ましたね。
皆さん、マスクやうがいはもちろんですが、こまめに手を洗うことも大切です。
「手洗い」と言えば、「手洗いの父」と呼ばれる医師ゼンメルワイスを抜きに語ることはできません。このハンガリー出身のゼンメルワイスは、今でこそ「手洗いの父」と呼ばれていますが、その生涯は無理解と嘲笑に埋め尽くされていました。
Semmelweis.jpg

ゼンメルワイスは、1844年にウィーン大学医学部の第一産科に勤めます。産科にはもう一つ第二産科があったのですが、当時、出産の時の産褥熱で死亡する妊婦が第二産科では1%程度だったのに、第一産科では30%もいたそうです。ちなみに、第一産科の出産は医師が、第二産科は主に助産婦と助産婦の生徒が行なっていました。
「なぜ、第一産科で、こんなに妊婦が死ぬのか?」ゼンメルワイスは解明に取り組みます。
そして、ゼンメルワイスはあることに気が付きます。
「第一産科の医師たちは、死体の解剖やったあと、ちゃんと手を洗ってないじゃないか! 第二産科の助産婦たちは死体解剖なんかやらない。つまり、医者の汚い手が妊婦に死を運んでいるんだ!!」この事実に、ゼンメルワイス自身も相当衝撃を受け、自殺まで考えたようです。
ですが、産褥熱の撲滅は自分に課せられた使命だと考え、踏みとどまったのです。
ゼンメルワイスは、解剖をやったあとの医者の手洗いを徹底させます。石けんだけでなく塩素水を使って徹底的に手洗いさせました。自ら見張りにも立ってたようです。
そうすると、さもありなん、第一産科の産褥熱による死亡率はみるみる下がります。
「やったじゃん、ゼンメルワイス! マジ、すげーよ!」
めでたし、めでたし。とはならないんですね、これが。
面白く無いのはウィーン大学の他の医者、特にゼンメルワイスの上司です。
「は〜?、医者が妊婦を殺しているだって〜、手を洗うだけで産褥熱が防げるわけないだろう・・・(というか、そんなことを認めたら、医師の面子が丸つぶれだ)」
上司の策略により、ゼンメルワイスはウィーン大学を追い出されてしまいます。

さて、ウィーンを追い出されたゼンメルワイスは、故郷のブダペストのペスト大学で産科の医師になります。そして、ゼンメルワイスは、そのペスト大学でも手洗いを徹底させ、産褥熱を駆逐します。ゼンメルワイスは、これまでの成果を1冊の本にまとめ、1861年にヨーロッパ中の専門家に送ります。しかし、それに対する反応は全くありません。それどころか、産褥熱を討議する学会で、ゼンメルワイスは呼ばれることなく、ゼンメルワイスの説を非難する声明まで出されました。要するに、欠席裁判です。さらに、当時最高の病理学者とされていたウィルヒョウが、ゼンメルワイス説を徹底的に否定したことが、ゼンメルワイスの息の根を止めました。医学界からつまはじきにされたゼンメルワイスは、最後は精神病院で敗血症により亡くなります。1865年、47歳という若さでした。

ちなみに、ゼンメルワイスの説が正しいことを証明したのは、1870年代に入って急速に進歩した細菌学であり、細菌学の父と呼ばれる二人の天才、コッホとパスツールでした。
しかし、産科学会が頑なにゼンメルワイスの説を否定した根底には、何があったのでしょうね。保身に走る組織の弊害があったことは想像に難くないですね。
さて、ハンガリーには「ゼンメルワイス大学」と呼ばれる大学があるようです。
1969年にNagyszombat(ナジソンバト)大学という大学が名前を変えました。20世紀に入って、やっとゼンメルワイスの功績が大きく認められたのですね。遅すぎるとは思いますが、ゼンメルワイスの冥福を祈ります。

ということで、みなさん、きちんと手洗いしましょうね!

2012年11月19日 11:45

マイコプラズマ肺炎が大流行

マイコプラズマ肺炎が大流行!
seki.jpg


という記事を今年も目にします。
マイコプラズマ肺炎は長引く激しい咳が特徴です。
確かにまわりでも咳がひどい風邪をひいたと耳にすることがあります。

マイコプラズマと聞くといかにも恐ろしげな病気のような気がします。
ではマイコプラズマ肺炎を起こす菌(Mycoplasma pneumoniae:肺炎マイコプラズマ)を顕微鏡で見てみると、、、

チロチロ動いているのが全てマイコプラズマです。
なんだかかわいらしくも見えます。

肺炎マイコプラズマが動いているのは”滑走”という運動をしているからです。
マイコプラズマには鞭毛のような細菌に一般的に見られる運動器官は無く、
滑走というマイコプラズマ独自の運動によって移動します。

この映像はリアルタイムの映像を2倍くらい早回しにしているだけなので、
マイコプラズマの動きは肉眼で顕微鏡をのぞいていてもわかります。


以前紹介したマイコプラズマの動画は増殖を撮影するためリアルタイムを900倍、
つまり1時間の映像を4秒に縮めています。

このマイコプラズマは恐いですね。


マイコプラズマ肺炎はすべて重症化するかのような記事も目にします。
しかし、マイコプラズマ肺炎は「ウォーキング・ニューモニエ」(歩き回る肺炎)と呼ばれていて、
全身症状が比較的軽いことが多く、自然治癒する病気だそうです。
重症化するのは一部なんだそうです。
ともあれ咳はつらいし、人にうつしてしまう可能性があるので、
マイコプラズマ肺炎の初期症状(乾いた咳、発熱、頭痛、鼻水は少ない)を感じたら病院に行って適切な治療を受けましょう。

by とんとん

2012年11月12日 20:07

学会にて

11月5日から
第60回日本化学療法学会西日本支部総会
第55回日本感染症学会中日本地方会学術集会
第82回日本感染症学会西日本地方会学術集会
の共催学会が行われました。


sympo.jpg
メイン会場のスクリーン。
よく見えません。。。

この学会のシンポジウムの1つで「目で見る・・・」と題して顕微鏡映像で感染症の病態や薬の作用を解説する会が開かれました。
そして、なんとこの映像には我々TLVの映像が使われたのです。


内容はおおまかに抗菌薬の抗菌力以外の作用について。

例えば肺炎球菌。

(実際に使われた映像ではありません。)


これは肺炎球菌が増殖する様子をタイムラプス撮影した動画です。
肺炎球菌は毒素を産生して宿主の組織を傷害しますが、抗菌薬がこの毒素の産生を抑えるというもの。


次にインフルエンザ菌。

(実際に使われた映像ではありません。)


この動画はインフルエンザ菌の増殖をタイムラプス撮影した映像です。
肺炎球菌と比べると小さいですね。
インフルエンザ菌はバイオフィルムという殻のようなものを作って免疫や抗菌薬から身を守っています。
抗菌薬はこのバイオフィルムの形成を抑えるというもの。


そして炎症。

(実際に使われた映像ではありません。)


これは好中球が組織に遊走する様子をタイムラプス撮影した映像です。
小さいつぶつぶが組織に遊走した好中球です。左右の血管の回りが赤くなっているところは、好中球の遊走によって出血した部分です。
感染が起こると免疫系によって感染局所に好中球が誘導されます。好中球は血管の中から組織へと遊走し、感染を抑えようとしますが、その過程で自分自身の体を傷つけてしまうことがあります。
このような過剰な免疫反応を抗菌薬が抑えるというもの。


シンポジウムではこうしたTLVの顕微鏡映像がたくさん使われ、著名な先生にご解説頂きました。
聴講された方にも新鮮でインパクトのある会になったのではないかと思います。
開催に関わられた皆様、ありがとうございました。

またこのような会が開かれることを願って、
日々、一目瞭然の映像を撮影していきます。

2012年11月08日 19:47