顕微鏡撮影について ~その2~

顕微鏡撮影の機材もだいぶ様変わりしました。フィルムカメラからアナログビデオカメラ、そして現在ではデジタルビデオカメラです。一眼レフで動画まで撮れるようになりました!一昔前では考えられないような撮影技術の進歩です。

ちょっとフィルムで顕微鏡撮影していたころの話を。タイムラプス撮影に使っていたのは16mm、あるいは35mmの100か200フィートフィルムを使っていました。16mmと35mmでは1フレームの大きさが違うので当然同じフィート数のフィルムでも撮影できる時間は違います。
フィルムはビデオと違い、通常は1秒、24フレームです。16mmフィルムの場合、1フィートは40フレーム、200フィートフィルムで撮影できる時間は約5分30秒です。これが35mmフィルムになると1フィート16フレーム、200フィートで約2分13秒の撮影が可能です。
まだ助手だったとき、カメラマンが撮影の前に「インタバール20秒で10時間撮影したら何秒のカットで、何フィートだ?」みたいなことを聞いてきます。助手はすぐさま答えなきゃいけないのですが、計算の苦手な自分はなかなか答えられず「日が暮れるぞ!」と怒られたものです。。。カメラマンは大抵わかって聞いてるんですけどね。

話はそれましたが、1回のフィルム装填で撮れるのは数カットです。撮済みフィルムを現像場に出して翌日あがったラッシュを映写機にかけて見るまではOKかNGかもわからない。そんな手間と時間のかかる撮影をしていたなんて今では考えられません。
確かに撮影機材は昔に比べて便利になりました。記録メディアも今は何時間でも撮影できるし、撮影したものもすぐに動画にして確認できます。だからといってなんでも撮影しておけばいいということにはなりません。フィルムの時代にあたりまえにあった1カットに懸ける気持ちはどんなに機材が便利になっても忘れてはいけません。それがなくなったらカメラマンではなくなってしまいます。

by 青嵐

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2012年10月12日 16:10