晩夏の空
2013.09.19

 

近頃は夏の気配も薄らいで、空の様子が変わってきました。

ふと見上げると、青空に不思議な雲。 TLVの上空を通るように、帯状の雲がずーっと続いています。これは珍しいカタチ。 Webで調べてみると、良く似た形の「環八雲」というのを見つけました。 環状八号線に沿って帯状の雲が現れるのだそうです。

***Wikipediaより引用*** ヒートアイランド現象により東京都心の温度が周囲に比べて高くなり、そこに相模湾と東京湾からそれぞれ吹き込む海風が大田区・世田谷区の東京都区内の西側を走る環状八号線付近で収束して上昇気流ができることが原因とされる。さらに、環八上空では自動車の排気ガスによる汚染物質が多く存在し、これが核となって雲が発生しやすくなっているとされる。 ***引用ここまで***

なるほど。 しかし、朝霞市は環八から離れている。 さてさて。この雲の正体はいかに。まず、地図と写真を重ねてみました。 目印としたのは、送電鉄塔です。 塔MAP(tower.30maps.com)さんの地図情報を頼りました。 さらに、雲の帯も重ねます。TLVのやや西側から笹目線24号鉄塔の上空を通っているようです。

 

 

んんん? 環八からずいぶん離れているし、角度がほとんど直角。 これは環八雲ではない、という事かな? いやいや、まてよ。 説明文には、「相模湾と東京湾から吹き込む海風」とあった。 静止画をにらんでいるだけでは、分かるものも分からないだろう。 ここはひとつ、雲の動きを見なくては!

ということで、インターバル6秒のタイムラプス動画をどうぞ。 動画の10秒が、実際の30分です。

 

 

おおお。 雲は、奥から手前に向かって流れている。つまり南から北へ。

地図をもっとひろげてみると、なんだか答えが見えてきた。

 

環八は、その名のとおり環状です。 練馬の南側で大きくカーブし、杉並・世田谷エリアでは南北の直線状になります。 ここは、屈指の渋滞ゾーン。非常に交通量が多いのです。 このエリアで相模湾・東京湾からの海風がぶつかったとき、その境界にできた雲が下流に伸びて行くことは想像に難くありません。 そして、その延長線上に、ちょうど朝霞市があるのです。 つまり! 今回の雲は、環八雲がず~っと伸びてきたもの、ということではないでしょうか。 ずいぶん遠くまで伸びてくるんですね。直線距離で10km強。 ダイナミックな現象を楽しみましたが、その原因がヒートアイランド&排ガスにあると思うと、なんだか心地よくありませんね。

やがて、帯状の雲は散ってしまいました。 夕方になって、海風が止んだのでしょう。 何気ない風景の中にも、色々なことが起きています。

 

サーモス