森の散策その後
2013.08.23

命をつなぐ生き物のお話のつづき、以前に報告したタカの営巣の顛末です。 今年の繁殖は途中で中断、失敗でした。 もう2ヶ月近くも前の話になりますが、そろそろヒナも大きくなっただろうと様子を観に行くと、巣の中は空っぽ。巣立つにはまだ早く、何か事故が起った気配でした。仲間の話では一週間前までヒナの姿があったということで他のタカに襲われたのでは?ということでしたが、結局原因は不明のまま。 この地で繁殖活動を10年以上に渡って観てきましたが、一羽も巣立てずに失敗に終わったのは初めてのことです。いつもなら巣立った幼鳥が親と一緒に上空を旋回する時期なのに、何とも寂しい気持ちです。このタカ、毎年春に南方から渡って来て日本で子育てをし、秋には越冬のために集団で海を渡っていくことで知られているタカです。結構ヒトの農耕活動に頼って子育てしており、近年では繁殖地の環境変化に加え、越冬地の環境破壊が進み、数の減少が心配されている種です。埼玉の平地ではほとんど姿がみられなくなって、この地は貴重な繁殖地だったのです。来年もこの地に来て命をつないでくれるだろうか?途切れてしまわないだろうか心配になります。

by (ToT)/