プラズマ・ストリーム
2013.06.11

 

こんにちは。サーモスです。

熱帯魚を飼いはじめました。 ネットオークションで買った初心者用水草セットも入れています。 便利なことに、水草が郵送で届きます。

購入した水草の中に、アナカリスというのがありました。 「簡単にスクスク増える」との事。これって、なんか見たことある・・・金魚藻?オオカナダモ?

調べてみると、やっぱりアナカリスというのは、オオカナダモの別名でした。 Wikipediaには「大カナダ藻、学名egeria densa」とあります。 英名はBrazilian Waterweed 。んんん?ブラジリアン? カナディアンじゃないの?五大湖北岸にモサモサ生えているものと思っていましたが?

どうやら、アマゾン原産のegeria densaがいつしか研究用として持ち出され、やがて日本にも北米経由で輸入された、という経緯だそうです。 初輸入は大正時代。 「原産地」よりも「買ったとこ」で名前を付けたんですね。 ちなみに、アナカリス(Anacharis)という名は、旧い属名だそうです。

さて、素性が分かったところで。 オオカナダモといえば、原形質流動。そして会社には顕微鏡とカメラがある。 スライドガラスに葉をはさみ、乾燥しないように封じて、撮ってみました。 (音が出ます)

 

 

予想よりもずっと流れが速い。 顕微鏡の強いライトが当たっていると、いっそう動きが活発になります。 この流動力がアクチンとミオシンによると証明されたのは、1994年。わりと最近。

オオカナダモ=アナカリスには、和名「ツマナシモ」という呼び名もあります。 なんと日本のオオカナダモはすべて雄花で、雌花が1本も無いのだとか。だから、妻無し藻・・・。 不思議だけど、寂しい。