マイコプラズマ肺炎が大流行
2012.11.12

 

 

マイコプラズマ肺炎が大流行!という記事を今年も目にします。 マイコプラズマ肺炎は長引く激しい咳が特徴です。 確かにまわりでも咳がひどい風邪をひいたと耳にすることがあります。マイコプラズマと聞くといかにも恐ろしげな病気のような気がします。

ではマイコプラズマ肺炎を起こす菌(Mycoplasma pneumoniae:肺炎マイコプラズマ)を顕微鏡で見てみると、、、

 

 

 

チロチロ動いているのが全てマイコプラズマです。 なんだかかわいらしくも見えます。

肺炎マイコプラズマが動いているのは”滑走”という運動をしているからです。 マイコプラズマには鞭毛のような細菌に一般的に見られる運動器官は無く、 滑走というマイコプラズマ独自の運動によって移動します。

この映像はリアルタイムの映像を2倍くらい早回しにしているだけなので、 マイコプラズマの動きは肉眼で顕微鏡をのぞいていてもわかります。

以前紹介したマイコプラズマの動画は増殖を撮影するためリアルタイムを900倍、 つまり1時間の映像を4秒に縮めています。

 

このマイコプラズマは恐いですね。

マイコプラズマ肺炎はすべて重症化するかのような記事も目にします。 しかし、マイコプラズマ肺炎は「ウォーキング・ニューモニエ」(歩き回る肺炎)と呼ばれていて、 全身症状が比較的軽いことが多く、自然治癒する病気だそうです。 重症化するのは一部なんだそうです。 ともあれ咳はつらいし、人にうつしてしまう可能性があるので、 マイコプラズマ肺炎の初期症状(乾いた咳、発熱、頭痛、鼻水は少ない)を感じたら病院に行って適切な治療を受けましょう。

 

by とんとん