前回は植物の色素がある「葉緑体」を観察したので、今回は人間の色素「メラニン」を見てみよう。 ってことで、一番見やすい髪の毛を観察します。
一本プチッと抜いて、顕微鏡で観察。 おぉ、色が違う左側が、カラーリングした部分。 右側が、カラーリング後に生えてきた部分なのです。左右でどんな違いがあるんでしょう。 拡大しなくては! まず、黒髪。
黒いつぶつぶが見えます! これが、きっとメラニン色素。
次に茶髪。
つぶつぶが無い! 中身がスカスカみたいな・・・。 色が薄くなった分、はしっこにキューティクルが見えてます。
カラーリングは、染色の際にメラニン色素の脱色が起こるそうです。 それで、つぶつぶが見えなくなったんですね。
ちなみに、白髪は。
表面のキューティクルがよく見えます。 中にピントを合わせると、つぶつぶが無くて、透明。 髪の中心組織である「毛髄」がよく見えます。 白髪はメラニンが無いために白いということが、よーく分かりました。
毛根の細胞がせっせと作ってくれたメラニンを、 わざわざ脱色して、茶髪にしているわけです。 彼らはそのうちメラニンを作ってくれなくなってしまうでしょう。 毛根の細胞のいる頭皮を大事にしようと思いました。
by まねきねこ