ABCでクラミジア
2012.09.12

こんにちは、技男です。 少し前になりますが、トピックスで「8月23日(木)20:00~ ABC(オーストラリア放送協会)の番組「Catalyst」で弊社の「肺炎クラミジア(Chlamydia pneumoniae)」の映像が放映されます」という報告をしましたが、実は先日、ABCより放送した番組のDVDが送られてきました。 どんな番組? どんな内容? ドキドキ・・・、スタート!

おーっ、しょっぱなからクラミジアが出てくるではないか。しかも、何か光のエフェクトがかかっているし、、、(^^ゞ 正直なところ英語力が貧弱なので、内容の詳細はよく分からなかったけど(^_^;) タイトルは「MS CURE ?」。 MSとは、多発性硬化症(multiple sclerosis)という疾患のこと。 要するに、日本語のタイトルとしては「多発性硬化症は治るのか?」ということですね。 多発性硬化症は、中枢神経の障害(炎症性脱髄疾患)で、運動障害や視覚障害、感覚障害などの多数の神経性の症状が出る疾患で、日本では特定疾患に認定されている指定難病です。疫学的には、女性に多いことが知られています。 さて、多発性硬化症という神経の疾患に、なぜ肺炎クラミジアという細菌の映像かというと、肺炎クラミジアの感染が多発性硬化症の原因の一つではないかと考えられているからです。原因は他にも、遺伝、ウイルス感染、自己免疫など考えられており特定されていません。 番組では、多発性硬化症の発症の引き金が「感染」であるという認識から、疾患を理解するパラダイムシフトになる、みたいなことを言ってましたが。。。 いやー、それにしてもクラミジアの映像を随所に使っていましたね。場面転換のたびに短く使っています(光エフェクト付きで(^_^;) TLVには、他にも神経細胞の映像とかもあったのに、、、

 

・Catalyst(ABC)の8月26日放送の「MS CURE?」の番組アーカイブはこちら

・肺炎クラミジアの動画はこちら

 

話はちょっと変わりますが、私が多発性硬化症と聞いて思い浮かぶ人物が、世界3大チェリストの一人、ジャクリーヌ・デュ・プレ(Jacqueline du Pré、1945.1.26〜1987.10.19)ですね。彼女の演奏するエルガーのチェロ協奏曲は、ものすごく情熱的です。多くの名演奏があるのですが、当時、夫であり指揮者のダニエル・バレンボイム(Daniel Barenboim)と共演した時の映像を見ると、新婚ホヤホヤの幸せオーラがビンビンです。それだけに、彼女のその後を思うと、本当に切なくなります。演奏は、そんな感傷を吹き飛ばす素晴らしさですが。それにしても、42歳は早すぎる、本当に残念です。

では、また次回をお楽しみに。

 

by 技男