NHK「あさイチ」にてマイコプラズマ2度めの登場
2012.09.01

昨日8月31日のNHK「あさイチ」にて、弊社(Timelapsevision.inc)で撮影したマイコプラズマ(Mycoplasma pneumoniae)と呼ばれる細菌の映像が放映されました。 実は、「あさイチ」でマイコプラズマの映像が放映されたのは、今回で2度めなんですよ。番組でも言ってましたが、前回の放映は2011年10月20日です。 今年は、去年に比べてマイコプラズマ肺炎が流行しているようなので、皆さんも気を付けてください。

さて、昨日放映された映像は前回放映した映像と同じなのですが、実は、前回放映後に新しくマイコプラズマの映像を撮影する機会がありました。 それで、新しく撮影したマイコプラズマと「あさイチ」の放映で使ったマイコプラズマの映像を比べると、明らかに増殖する時の菌の動きが違うんです。

「あさイチ」で放映した方は、一つの塊がジワジワと大きくなっていくような増え方でしたが、新しく撮影した方は、小さな塊が四方八方に飛び散ってネットワークが広がるような増え方をしています。 不思議ですね。 なぜ違うのかという、実は2つの映像を撮影する際の培養方法がそれぞれ違うんですね。 ちょっと専門的になりますが、「あさイチ」の方は「寒天培地」、新しい方は「液体培地」と呼ばれる培養法です。 新しく撮影した方の液体培地では、「滑走」と呼ばれるマイコプラズマ独特の動きがよくわかります。 この「滑走」は、マイコプラズマが肺に感染するときの移動法と考えられています。 細菌の世界、顕微鏡映像の世界は本当に奥が深いです。

最近よく、弊社の映像がTV番組で放映されます。海外のTV局からもオファーがありました。 こうしたメディアに登場した弊社の顕微鏡映像について、このブログでちょっと詳しく紹介したいと思います。 では、また次回をお楽しみに。

 

by 技男